シャビーなデザイン&猛暑でも涼しい家 帯広市Kさま

ヨーロッパの古民家を彷彿とさせるクラシカルなスタイルの住まい。無垢材がもたらす素朴で温かみのある雰囲気が魅力の、Kさまのご自宅です。

アンティーク雑貨が自然と溶け込む、シャビーでセンス溢れるマイホームが完成しました。帯広の澄んだ青空に映えるシンプルな三角屋根が、訪れる人の目を引きます。屋根材には、立体感ある陰影と高い耐久性を備えたアスファルトシングルを採用。2×6材を使ったツーバイフォー工法による構造に、熱交換換気システムを取り入れています。

「ヨーロッパの田舎に佇む、長年使い込まれた住宅ならではの、あの独特の趣が好きなんです」とKさまは語ります。

重厚感のある木製の玄関ドアをくぐると、中世の古城を思わせるドーム型天井の玄関ホールが広がります。居住空間へとつながるアーチ状の室内ドアには、アイアン製の面格子が設えられています。

海外ドラマや映画をきっかけに、西欧の住宅文化に魅了されたというKさま。間接照明を備えた丸みのあるニッチには、ロンドン旅行で手に入れたアンティークのガラスボトルが静かに飾られています。

「シャビーな雰囲気がとにかく好きで。映像の中で心に刺さったイメージも取り入れてもらいながら、今の住まいが出来上がりました」。

ホールを抜けると、開放感あふれる大きな吹き抜けのリビングへ。温もりを感じさせる塗り壁の質感と、木製手摺のリビング階段が相まって、ノスタルジックで味わい深い空気感を生み出しています。床材には無垢のパイン材を使用し、窓には耐候性・断熱性に優れた木製の輸入サッシを採用しました。

「長く、おしゃれに、心地よく暮らせるよう、年を重ねるごとに味わいが増す素材を選びました。そうすることで大掛かりなメンテナンスも不要になり、長期的に見てコストを抑えることにつながると考えたんです」。

水廻りへの入り口はホールと同じアーチ型。リビングを囲むように配されたダイニングと洋室の出入り口も、角に柔らかな丸みを持たせたデザインです。

踊り場付近でゆるやかなカーブを描く階段は、大工が無垢のパイン材を加工・組み上げた、昔ながらの手づくりです。手間を惜しまず細部まで丁寧に仕上げてくれる職人たちの技によって、cube チセならではの「世界にひとつだけの家」が完成します。

アンティーク チセで選んだランプシェードやアイアンの取っ手、ペーパーホルダーをあしらった1階のトイレ。壁に掛けられたシャビーなミラーは、古い窓枠に鏡をはめ込んで仕上げた一点物です。

「デザインの魅力はもちろんのこと、見た目だけでなく基礎や構造がしっかりしていること、そして何より『一度で100%満足できる家づくり』をしてくれると聞いたことが、cube チセさんにお願いした一番の決め手でした。経験豊富なインテリアコーディネーターの的確なアドバイスのおかげで、仕上がりは想像以上。120%満足しています」。

リビング奥のダイニング壁際には、扉付きの背の高い収納スペースを2か所設けています。「子供にも使いやすいので、自然と片づける習慣が身につきました」。将来的に荷物が増えることを見越して、「持ち物より多め」の収納を意識したプランにしています。

階段下にあるのは、のぞき穴つきのアーチ型の小さな扉。中は人形やぬいぐるみがいっぱいに詰まった「ままごと部屋」です。「子供たちが小さいうちに作ってあげたかった。大きくなったら収納スペースとして使う予定です」。

水廻りにも、Kさんらしいこだわりが光ります。タイル張りのキッチンは深みのあるブルーがアクセントに。Kさんの好きな色をあしらった市松模様のコーディネートです。

システムキッチンの扉も、家全体の雰囲気に合わせて木製のものに取り替えました。大型のパントリーも完備しています。

料理好きでインテリアのディスプレイも得意なKさまですが、意外にも洗濯には少し苦手意識があったといいます。「特に、家族4人分の洗濯物をたたんで、それぞれの収納場所にしまうのが一番の手間でした」。

そこから生まれたのが独自のプランです。カラフルなタイルの洗面スペースを中心に、左隣にスロップシンク付きのユーティリティ兼洗濯室、右隣にはカーテンを開けるだけで家族全員の衣類をまとめて収納できるファミリークローゼットが、一直線に並ぶ動線になっています。

「干した衣類をハンガーのままファミリークローゼットに掛けるだけでいい。2階に運ぶ手間もなくなり、家事の負担が大幅に減りました。1階の水廻り近くに、家族全員の衣類をまとめて収納できるスペースがあるのはやっぱり便利ですね」。

階段を上りきると、吹き抜けを見下ろす渡り廊下に出ます。高い場所が苦手なKさんのために、手摺は通常よりも少し高めに設定。子供の手でも握りやすく、造形的にも美しい、中央を細く絞ったデザインの手摺子です。

渡り廊下を挟んで右側にフリースペースと主寝室、左側に2つの子供部屋を配置。吹き抜けとつながったフリースペースには、ご夫妻の趣味であるギターとベースが飾られています。

吹き抜けとフリースペースを区切る低い間仕切りは、波打ち際を思わせる流線形のデザイン。新婚旅行で訪れたスペインで目にしたガウディ建築のイメージを反映したものです。

子供部屋の前のニッチには、それぞれのイニシャルブロックがディスプレイされています。

子供部屋は遊び心と実用性を兼ね備えた、収納付きのロフト仕様。同じデザインをベースにカラーを変えることで、それぞれの子供の個性が感じられる、愛らしい仕上がりになりました。

「住んでみて『失敗した!』と感じる点が一つもない、快適な家です。猛暑が続いた夏も、夜に窓を開けて涼しい空気を取り込み、昼間は閉め切っておくだけで、シーリングファンと扇風機だけで気持ちよく過ごせました」。

帯広で38℃を記録した日も、室内にいたため外の暑さにまったく気づかなかったとのこと。「逆に少し肌寒い日も、ちょっと暖房をかけるだけですぐに暖まります。居心地が良すぎて、外出するのが惜しくなるほどです」。

木のぬくもりに包まれたリビングで、家族みんなが集うくつろぎの時間。それが、Kさまご一家の休日の定番となりました。